日常のお手入れ
Q.ふとんを干す時間があまりないのですが。
A.ふとんの中わたの種類によって、干す必要度合いが変わります。
木綿は自力で湿気を発散する力が低いので、日干しが必須です。
一方木綿は湿気が飛ぶとかさ高が回復しますので、干せば干すほど快適に使えます。
干せない日が続くようならふとん乾燥機をご利用ください。
一方羊毛は自力で湿気を発散する力がありますが、使用に連れてつぶれてフェルト化し、干してもかさ高が回復することはありません。
ですから長時間干す必要はなく、湿気を飛ばすのに1~2時間、カバーをしたまま干していただければ良いかと思います。
羽毛ふとんも干す必要はあまりなく、朝起きたらまず1回畳んでつぶして中の空気を入れ替えてやれば、あとは風通しの良い部屋の中で広げておくだけでも大丈夫です。
Q.来客用のふとんは圧縮ふとん袋で収納していいですか。
A.圧縮ふとん袋はおすすめ出来ません。
もとのかさ高まで回復することはありませんし、ある程度回復するまでにも何日か干す必要があるので、急な来客には間に合いません。
特に羽毛ふとんの場合はフェザーが側生地を破る可能性がありますので、絶対に使わないでください。
Q羽毛ふとんは嵩張るので、夏場は購入した時にはいっていたケースでしまえば良いですか。
A.購入された時のケースは通気性の悪いものもあるので、風呂敷やシーツなど大きな綿素材の布でくるみ、なるべく通気性の良いところに仕舞うのが良いです。
押し入れに仕舞う場合、嵩張って邪魔になるようでしたら、布に包んで一番下に収納し、その上に敷ふとんを載せると空気が抜けてかさが減ります。
出した時には空気が入って元のように膨らみますので大丈夫です。
Q.ふとんは叩いてはダメと聞きましたが。
A.その通りです。叩くのは逆効果で、かえって繊維を切ってしまってホコリが多くでるようになったり、側生地の寿命を短くします。
一方掃除機で吸うのはいいようにも見えますが、強すぎる掃除機はやはり側生地を傷めがちですので、お気を付けください。
干した後はブラシで払う程度で良いかと思います。